分散化、MVDに対する知見集め
web3の根本的な凄さが曖昧
NFTとかメタバースとかP2Eとかが流行ってきている。 p2eのゲームをいくつか調べてみると、tokenomicsが優れているとかいないとか、先行者有利だとか、 ポンジスキームだとかの話にはなるが、なんでそんな注目されているのかがよく分からなかった(というより何を信頼しているのか?)。
キーとなるのはやはり分散化?そもそも分散化って何がそんなにいいの?分散化のメリットが自分の中で曖昧なので調べてみる。
分散化とMVD
分散化の重要性
WEB3の前に、WEB1、2の中央集権型の時代があった。
GAFAを中心に発展し大きな影響力を持ち、多くのユーザーに様々なアプリケーションの体験を与えた。
ただ、GAFAをもとにサービスが動いているため、より自由な発展はできない。
それを解決するのが、分散型のシステム。POSやPOWなど「オンチェーン」で発言権が与えられ、オープンでメカニズム的に決められる(第三者が介入しない)ため、そこを信頼できる。
そのため、集中型のような制限を受けない。
集中型と分散型で比較した場合、分散型はオープンに開発するため、適切に管理すれば集中型より成長が早い(wikipediaとencantaを例に挙げている。
encantaの方が当初は優れたサービスだったが、分散型に惹かれたコミュニティが改善したことにより急速に改善してwikipediaが覇権を得た)。
コミュニティは熱狂的な人たちの集まりなので、そういう人たちが開発に携われるという状況が、成長を加速させる要素になりうる。
さらにインセンティブとしてtokenが付与される仕組みのため、よりモチベが高まる。
結論をまとめると、分散型と集中型のどっちが覇権を取るかは、今現在のサービスの優秀さではなく、今後どれだけ優秀な開発者を集められるかにかかっていて、
分散型は集めやすい⇨はやりやすいって流れになりそう。
分散型は誰でも公平に開発に参加できるのが強み!!
分散化の優先度
- 分散化
- パフォーマンス
- スケーラビリティ
はどれも重要な要素だが、今のところどれかを優先するとどれかが低下する
例えば、polkadotとかは、インターオペラビリティ(相互運用性)を実現するべく、
中央のchainとそこから広がるchain(parachain)で形成されているが、parachainは上限があり(確か80?)、抽選で決まってしまう。
またDPoSにより、ある程度varidaterを選別しているL1のchainもあり、スケーラビリティを実現する代わりに、分散性は犠牲にしているといえる。
新規プロジェクトの分散化の在り方
分散化は重要だが、最初から分散化すると統率する旗振りがいなくなり、プロジェクトの方向性が定まらない可能性がある。
そこで需要な考えが、MVD(Minimum Viavle Decentralization)=必要最小限の分散化である。
プロジェクトの初期段階からいきなり分散化させるのではなく、最初は集権的に開発し、後々分散化させて成長を加速させていくのが主流になるだろう。。。
ただ、ちょっと違う意見もある。
ちなみに、これは「もっともDAOらしいDAO」と呼ばれるNounsDAOに私自身が参加した結果、得られた貴重な知見。DAOとは「ソフトウェアにより自律的に運営される組織」。それ以上でも、それ以下でもない。
— Satoshi Nakajima @NounsDAO 🇺🇦 (@snakajima) 2022年7月9日
最初にデプロイされたDAOがよく設計されたものであれば、旗振りなどいらない。ここでいう「よく設計された」DAOは、 スマートコントラクトにより作られたインセンティブ・メカニズムが、ステークホルダーに特定の行動を促させる、自然に発展に至るもの。
DAOは「人によるものではなく、アルゴリズムにより決定されるもの」
その好例として、NounsDAOが挙げられている。
結論とやるべきこと
プロジェクタの発展には、熱狂的で才能のある人たちが集まりやすいという分散型の特徴がとても重要である。 また、MVDの考え方を取り入れるべきかどうかは分からないが、最初にDAOのインセンティブ・メカニズムをデプロイする時点で完成度の高いものが求められるのは間違いない。 今後DAOによる立ち上げを考えるためには、DAOのメカニズムの理解(=スマートコントラクトを解読できる)が必要。⇨ソース見て勉強しよう